クロが天国へ行った時に起きた不思議な出来事
クロは集中治療室で意識朦朧のまま天国へ旅立った。
その時、飼い主さんの家の壊れた目覚まし時計が
突然鳴り出したんだ。
その目覚まし時計は、時間表示の針は動いていたものの、
目覚ましのアラームは全く鳴らずに壊れた状態だった。
だからアラームのスイッチは切ったままになっていたし、
しかも、目覚ましを鳴らすアラームセットの針は、
全く違う時間にセットされていたにも関わらず、
クロが死んだと思われる時間に突然鳴り出したんだ。
この目覚まし時計は、クロが天国に旅立った後
四十九日にあたる日にも、同じように突然鳴り出した。
二回とも、アラームのスイッチを動かしても鳴りやまないので、
電池を取り出してやっとアラームを止めたんだけど、
きっとクロがお別れを言いにきたんだよって、
飼い主さん夫婦は話していたよ。
これ以降、飼い主さんの家では、
親族の不幸の際にも不思議な事が色々と起こったので、
飼い主さん夫婦は、死後の世界は本当にあるんだなって
信じるようになっているよ。
拾われ育ててもらってお世話になった猫たちも、
こうしていつも天国から見守っているからね。